
成田山に通い、写真を撮り、その魅力に迫りたい。国指定重文の仁王門、三重塔、釈迦堂、額堂、光明堂。そして平和大塔や祇園祭。そこでの撮影の日々が、このサイトに結実しました。
日本一の参詣客を誇る成田山新勝寺。その歴史は弘法大師空海が薬子の乱の後、後世の平和に期する霊仏として不動明王を敬刻したことから始まります。後に将門の乱が起こると、朝廷は、その不動明王に平和の回復を託しました。
成田山の隆盛は、弘法大師は、何故、不動明王に平和をもたらす力があると考えたのか、その問いの答えでもあると思います。大師は、不動明王には民衆を引きつける力がある、不動明王への民衆の強い信仰は、平和のための力になると、見抜いたのだと思います。
北は北海道から南は沖縄まで別院、分院を擁する成田山。九州の男性は「不動明王と言えば成田山だ。死ぬまでに一度は成田山にお参りしたい」という母親の話をしてくれました。日本人の、不動明王の聖地、成田山。大型カメラで堂塔、境内の撮影を続け、写真展を重ねるうちに、こう思うようになりました。
成田山は、不動明王のお庭である、と。
本サイトの撮影は成田山新勝寺様の許可をいただいて行っています。
江戸っ子が数え歌に歌って出来栄えを称えたという釈迦堂五百羅漢像。中判とデジタルで撮影しました。
大本堂へと登る正面の石段を男坂、右手の緩やかな石段は女坂と、地元の人は言い習わしています。目を見張る仁王門、狛犬や亀、諸仏にも親しみながら、大本堂へと登ります。
天保2年(1831年)に建立された仁王門。朱塗りの仁王様と親しまれた尊像を夜に訪れてみると、昼とは違った力強いお姿を見せてくれました。
平和大塔は真言密教の教えを象徴する多宝塔形式の塔です。成田山を撮り始めて以来、多くの撮影モチーフをいただいた美しい平和大塔。四季の写真をまとめてみました。










明治維新後の最初の成田山貫主、中興第14世、三池照鳳大僧正の尊像が成田山公園に建立されています。平成最後の年の春、桜の咲く時期に通い、撮影しました。

偶然が、写真を撮らせてくれることがあります。それは、不思議な出会いであり、ご縁でもあります。二度と望めない出会いをいただいて撮ることの出来た写真は、たくさんの方に見ていただくことが、偶然という幸せへのお礼になると思いました。
定年退職とともに訪れた体調不良、健康維持のために続けた成田山公園の散歩で撮影した印象に残る四季の写真をまとめました。撮影時期を中心に構成しており、季節感としてはそぐわない写真もあることをご了承ください。




成田山公園で出会った印象的な猫たちのコーナーです。
