ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

成田山光明堂平成~令和の春

成田山の光明堂は元禄14年(1701)に建立された二代前の本堂です。
お堂は禅宗様式の基本設計に和様の内部という斬新なものです。
軒先の「三手先」組み物の多さは例がないと言われ、屋根の瓦は江戸時代中期に開発された「桟亙」で現代の亙に通じる有益な発明でした。たくさんの奉納額とともに、たいへん見所の多いお堂です。
平成最後のコンテンツ追加が終わり、一年をかけて光明堂を撮影しようと出かけたところ、木鼻や奉納額を得難い光が照らしていることに気がつきました。
そこで、平成最後の春に撮影したものと合わせ、皆様に見ていただくことにしました。

光明堂の世界

  • 光明堂を味わう
  • 春めく光明堂
  • 光明堂の香炉
  • 屋根の上の狛犬

光明堂の木鼻

光明堂には名人と言われた島村圓鉄による彫刻が数多く飾られています。 正面の柱、両側の木鼻は「カルダ」で、麒麟、漠、象、獅子なども見られます。江戸も後期になると想像上の動物は影を潜め、光明堂の木鼻たちは成田山の中でも異彩を放っています。

木鼻解説

  • 正面の木鼻、カルダ
  • 中の木鼻
  • 西側の木鼻
  • 東側の木鼻

光明堂の奉納額

奉納額を撮り始めると、暗い外陣の額も思いの外、良く撮れて、示現した不動明王を照らす朝日、不動利剣の龍に夕陽などの木漏れ日もいただいて写真を撮ることが出来ました。

  • 奉納額
  • 不動明王、不動利剣

霊亀の棲む額

北側に向き、奥の院の林に面していて日が当たらないと思われた西隅の額に木漏れ日が届き、輝いていました。
四面を霊亀が囲む額で、江戸彫の後藤家始祖・後藤茂右衛門正綱によるものです。

  • 霊亀の棲む額
  • 上と左右
  • 下面の霊亀

次のサイトの記事を参考にさせていただきました。
成田山、成田山新勝寺