徳性院多聞寺「彼岸の墓地」

撮影ノート

地元の人が「花の寺」と呼ぶ徳性院は、印旛沼を望む台地上にあります。その創建は行基菩薩であり、本尊の十一面観音は、同じ印旛村瀬戸にある願定院の馬頭観音と共に、行基による作であると言われています。

この寺は、非常に細い道をたどって行かなければなりません。境内は広いながらも正面に本堂があるのみです。しかし印旛沼に面しており、眼前に沼の眺望、その先にユーカリが丘近辺のビルなどを望んでおり、その夕景は、見ていて飽きないものがあります。

私は、かねてから印藤村の民俗に注目をしていました。信仰が厚く、古い民俗が良く残っているのです。写真の題材となった墓地は徳性院から崖の上に沿って南に少し歩いた所にあります。車では一台ギリギリ。徐行を余儀なくされる細い道です。その道の両側に広がる墓地は土盛りのある昔ながらの姿を残していました。彼岸やお盆の時期には丁寧に飾り付けられ、雑草の取り除かれた土の上に花が手向けられます。しかし、この撮影地にも近代化の波が押し寄せており、既に撮影時点の面影を失ってしまっています。

徳性院多聞寺「彼岸の墓地」
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合集山徳性院
印旛村瀬戸
創建・行基菩薩
真言宗豊山派
本尊・十一面観音

撮影・平成11年3月23日
4×5判 210mmF5.6 F22 1/8秒 ElOOs
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