大本堂の正面を登る男坂に対して、向かって右側を登る女坂は緩やかな傾斜になっています。平成30年夏の早朝、撮影に行くと蟹さんも顔を出して迎えてくれました。
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緩やかな女坂ですが、左手に開運地蔵尊が見えたところで一休み。右手、二宮尊徳開眼の行場の屋根などを愛で、鳩の出迎えをいただき、次の行程に進みます。
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女坂を登ると右に一切経堂、左に三重の塔が迎えてくれます。手前には鐘楼も。右手には梵字講の石碑が並びます。
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坂の最上部、右手に不動明王を意味する大きな梵字の石碑があり、夕刻、陽がさして輝きます。中興第十四世、三池照鳳大僧正の敬書によるもので、安政三年に発足した向島講が三池大僧正に梵字講の名称をいただきました。
江戸時代、寺請制度で保護された仏教でしたが、やがて儒教、神道の活動も活発になりました。仏教界でも漢訳の仏典に飽き足らず、原典での仏教研究を深めようとなって、梵字が広がりました。成田山公園には三池大僧正の銅像があります。
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