ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

額堂「額堂正面の朝」

「額堂正面の朝」

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撮影・平成10年3月2日
150㎜F5.6 F22 1/30秒 EPP

撮影ノート

明治以前、成田山は修験道のお寺でした。不動明王を体験しようとするならば成田山、と宗派を問わず修行に訪れたのです。現在のように真言宗智山派に属したのは明治維新の神仏分離政策により、宗派に所属することを求められたためでした。「お不動様と言えば成田山だ」と、弘法大師の不動明王をご本尊とすることもあり、不動信仰の聖地として宗派を問わずに信仰されてきました。

額堂に飾られた額の中で、既に絵のほとんどを失いながら、右側にほんの一部、色が辛うじて残っている額があるのですが、これは、不動明王を描いた部分です。お坊様は、このことを不思議なことと大事に思っているようでした。