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撮影ノート

智光編集部から「成田山の美」というコーナーの写真を撮ってほしい、という依頼があり、釈迦堂の天井龍画を撮影しました。６×６カメラを使用し、三脚を立てて垂直にセット出来るように準備し、撮影に臨みました。

この絵は狩野一信による雲龍図で、左右には彩色天人図が配されています。天井画ということで、暗いことが心配されましたが、迫力のある写真が撮れました。

一信は文化１２（１８１５）年、江戸、本所の生まれです。増上寺の五百羅漢図が有名で、成田山には、ほかに「釈迦三尊四天王十大弟子図」「十六羅漢図」「五百羅漢図下絵」があるそうです。

釈迦堂は、堂内の柱に「芯」がない、という話を聞きました。巨木の中心を使わずに柱にしている、と言うのです。いつか、その柱も撮影してみたい、と思っています。