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撮影ノート

一切経の経典を収めた台を回転させるだけで、実際に唱えたと同じ功徳があるという一切経堂。昔、このお堂から出てきた親子が、とても睦まじく、明るい笑顔をしていたことが印象に残っていました。しかし、いざ撮影しようとすると、同じような光景は望んでも得られるものではありませんでした。お堂に近づいて良く見ると、経典の台を数々の鬼達が支えています。子連れの鬼もいれば、カッと口を開いた鬼もいます。そこで、経典を回す参拝者の去ったタイミングを待って撮影しました。

ごく初期の撮影で記録が残っていません。また、このお堂は、現在では立ち入りは出来ず、鬼と経典は、いつも同じ姿をみせているだけになっています。