ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

額堂「午後の獅子」

「午後の獅子」

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6×6判 75㎜F3.5 EPP

撮影ノート

20代後半、忙しくなる以前は、通勤にも二眼レフを持ち歩いていた時期がありました。そして、自宅が成田山の裏手に位置しているので、勤務明けの日は、少し遠回りをして成田山を歩く日がありました。

帰成が午後になった日があって、通りかかった額堂の前で、柱の上の獅子や龍に目が向きました。あれこれと観察した中で、一つの獅子に興味が湧きました。そこで、ファインダーを覗くと、もっと高い位置から撮りたい、と思いました。そこで、被写体の獅子に背を向け、カメラを頭上に掲げてファインダーを下から覗いて撮影しました。構図を決めるのが難しく、息が苦しい撮影でした。しかし、この写真は当時撮影したものの中で、魚河岸大提灯とともに、最も気に入った作品となったのでした。