観福寺(大六天)「築山の朝」

撮影ノート

山倉観福寺は、弘仁二年に僧圃頓が大六天を勧請し、同五年に空海が再び開眼し、90日間修法したのがはじまりだとのことです。明治の神仏分離令によって大六天宮を山倉神社と改め、本寺にご本尊を移して安置しました。春秋の護摩、読経会では遠近より信者が集まり、京浜地方からもたくさんの人が訪れるのだそうです。

言い伝えによると、弘法大師の断食修行の際、竜神が現れて鮭を供えた。以来、12月の初卯が近づくと、栗山川に鮭が上って来るのだと言います。この地域では鮭を「山倉様の神魚」と呼び「お鮭様」と崇めます。この鮭を黒焼きにして仏前に供え、供養の後に信者に与えると、風邪も引かず悪病にもかからないと言われ、祭りの日には参拝者が押し寄せたのでした。

朝早く斜光線のうちに、東に向いた山に寄り添う境内を撮れないかと考えたのですが、良い撮影ポイントに恵まれませんでした。そこで境内にもどると、朝日を浴びた築山が良い被写体になると思われました。カメラを立てて構図を求めて眺めていると、住職が出てこられて「撮影されては困る」と言います。どうしたことかと驚いたのですが、近々手入れをするので、その後にして欲しいと言うのです。そういうことならと、その後に出直して撮影した作品です。

観福寺(大六天)「築山の朝」
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山倉山観福寺
山田町山倉
創建・弘仁2年(811)
真言宗豊山派
本尊・大六天

撮影・平成10年12月12日
4×5判 90mmF5.6 F22 1/15秒 EPP
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