観音堂「如意輪観音」

撮影ノート

地図で見つけた一坪田の観音堂ですが、木立と石仏に囲まれた石段を登りながら、慎ましい信仰の麗しさ、未知のお寺を巡る喜びに心が満たされる思いがしました。頂上まで登ってみると、その本堂には重厚さもなければ、むしろ、ちっぽけでさえあったのですが、木立に囲まれたお堂と石仏の小さな世界の中で、そのようなことに何の価値があるのか、と思わせてくれるのでした。

本堂を一回りして、林の向こうに田んぼの見える小さな別世界の幸せを満喫して、ようやく目を地上に巡らせてみると、お堂の前の石仏が、とても良い表情を見せてくれていることに気がつきました。そこで、題材からして4×5は必要ないだろうと思い、6×6で撮影したのでした。

撮影した如意輪観音は、穏やかな暖かい雰囲気を持っていて、行きつけのお店に飾ってもらうと、評価の高い一枚になりました。

その後、一坪田の観音堂に行く度に、撮影した如意輪観音様にご対面するのですが、もう一度撮影しても、決して同じ表情は見せてくれないように思えてしまいます。木漏れ日の微妙な違いを感じながら、この写真の中にいらっしゃる仏様は、決して、いつもいらっしゃるわけではない、そんな気がしてしまうのです。

観音堂「如意輪観音」
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田中山観音堂
大栄町一坪田
創建年不詳
真言宗智山派
本尊・十一面観音

6×6判、50㍉F4 E100s
その他不詳
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