龍湖寺「六地蔵の春」

撮影ノート

龍腹寺の撮影のために現地に行ってみると、目指す被写体に、まだ太陽が当たらないことが分かりました。そこで、地図を見てみると、近くに龍の字のつくお寺があります。私は印旛の国は「龍の国」であったと考えているので、早速、訪ねてみることにしました。龍腹寺の少し先、これも古代寺院である瀧水寺の脇を進み、畑の脇の狭い道を行くと、のっぼの山門が目に入ってきました。門前に車を置いて寺域に入って行くと、明るい、良く清められた境内がありました。

門前まで戻ってみると、六地蔵に供えられた花に太陽が当たっていました。お地蔵様自体は日陰になっているのですが、その背後は空き地になっていて、春の日を浴びてシダが勢いよく茂り、逆光となって輝いています。供えられた花から太陽が逸れてしまうと、折角の絵が崩れてしまうので、四×五判は使わず、66の一眼レフで撮影しました。この場合、陰になった六地蔵と日の当たる背後のシダの美しさを同時に写しとめなければなりません。思案の末、土の地面に測光スポットを求め、露出のバランスをとりました。

龍湖寺「六地蔵の春」
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少林山龍湖寺
本埜村物木
創建・建久2年(1191)
曹洞宗
本尊・延命地蔵尊

撮影・平成9年4月25日
6×6判 50mmF4 Fll l/30秒 EPP
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