宝徳寺「六角堂」

撮影ノート

成田ニュータウンの中、玉造中学校のすぐそばに木立に囲まれた一画があり、その中に茅葺き屋根のお堂がひっそりと佇んでいます。宝徳寺観音堂です。地元では寺名よりも、「六角堂」と呼んだほうが通りが良いと言われる一堂だけのお寺です。お堂は元は宝徳寺の伽藍の一部だったのですが、その衰退により観音堂だけが残されたのです。

貞享元年(1684)建立のお堂は「六角造り」という珍しいもので、千葉県内では鹿野山神野寺など数例を数えるのみだといいます。設計は近江の人で、新勝寺の光明堂の設計者と同じ人です。市指定の文化財になっています。

六角堂の特長を生かそうと、様々な角度から撮影したのですが、軒への日の回りが一番良かったのが、この作品です。太陽の位置は季節によりかわります。季節の変化で条件が変わってゆくなかで、更に撮影を続けて良い写真を撮りたいと思っていたのですが、平成23年、不審火により消失してしまいました。

宝徳寺「六角堂」
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宝徳寺
成田市玉造
創建年不詳
真言宗
本尊・如意輪観音

平成10年10月9日
110㎜F5.6 F16 1/2秒 EPP
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