ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

ふるさと古寺巡礼 ―印旛・香取、古寺名刹の世界―

東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

ごあいさつ

この度は、「ふるさと古寺巡礼」にご訪問いただき、誠にありがとうございました。

私は平成八年に勤務以外の役職を辞することにし、その中で「ふるさとの古寺を写す」ことを発意しました。それ以来の、非番日には晴れていれば大型カメラを車に積んで撮影に出かけるという日々が、これらの作品として結実することになりました。

仏教の伝来は、日本の文化にも国の姿にも大きな影響を与えたと思うのですが、それ以前、既に文化としては成熟したものが育っていたと、私は考えています。青森県の三内丸山、富山県桜町遺跡のような考古学的な発見は、そのことを裏付けるものだと思います。一方、日本人の起源についても、弥生時代の縄文人に対する征服、入れ替えはなかった、という説が有力になっています。Gm遺伝子、DNA分析などの結果、日本人は、旧石器時代の日本列島到達以来、大きな入れ替えがなく形作られてきた、と言うのです。また、言語学の世界からも、日本語の成立には少なくとも数千年の歳月が流れており、縄文はおろか、旧石器に遡ることもありうる、とする説が現れています。

日本の文化は旧石器・縄文と積み上げられたご先祖の活動の上に形作られている、そのように考えた時、古代仏教の受け入れについて、全く新しい視野が広がることを感じます。地方文化が中央からの受け入れ品、あるいは、その変形などではなく、地方独自の歴史を持つものであるとするならば、仏教の受け入れの中においても、地域の人たちの生活・文化が色濃く繁栄されている、そのように考えるのです。

従って「ふるさと古寺巡礼」は、日本全国・津々浦々において、その地域の弥生、縄文、旧石器へと連なる歴史と結合したものとして、文化を育み繁栄を築き上げてきた先人達の息吹を感じ取ろうとする写真撮影として、日本の何処においても成立しうるものである、そのように思います。

ここに、ご来訪をいただきました皆様のご多幸を心より祈念いたしますとともに、このようなサイトへの訪問に貴重な時間を割いていただいたことに重ねてお礼を申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

ありがとうございました。

平成24年3月  椎名 修

作者紹介

椎名 修、昭和27年成田生まれ成田育ち。
就職後にはじめた山歩きがきっかけとなって写真の魅力を知りました。多忙な時期を挟んで、平成7年に「ふるさと古寺巡礼」のテーマでの撮影を発意し、以後、成田山と印旛郡、香取郡の古寺・名刹の撮影に専念。最初の個展「ふるさと古寺巡礼-成田山と印旛・香取の古寺-」を平成9年10月に酒々井の陶里苑で開催し、成田市花崎町のアート茶房、成田山書道美術館会議室などで写真展を積み重ねて来ました。

これまでの写真展

  • 平成9年10月 酒々井陶里苑 「ふるさと古寺巡礼-成田山と印旛・香取の古寺-」
  • 平成11年2月 酒々井陶里苑 「ふるさと古寺巡礼-その弐-」
  • 平成13年 アート茶房 「ふるさと古寺巡礼-成田山新勝寺の美-」
  • 平成14年1月 成田山書道美術館2F会議室 「成田山の美と世界」「新勝寺境内群像」
  • 平成15年1月 成田山書道美術館2F会議室 「ふるさと古寺巡礼-印旛・香取、古寺名刹の世界-」「花薫る新勝寺」
  • 平成17年8月 アート茶房 「ふるさと古寺巡礼 第六回写真展」
  • 平成21年 なごみのよねや総本店 「ふるさとを撮る二人展-釈迦堂五百羅漢像-」
  • 平成21年 なごみのよねや飯田町店 「釈迦堂五百羅漢像」
  • 平成22年 なごみのよねや飯田町店 「成田山祇園会-歓喜とパッションの瞬間-」
  • 平成23年 なごみのよねや飯田町店 「不動明王のお庭」
  • 平成25年 公津の杜コミュニティーセンター企画展 「成田山新勝寺―その美と世界―」
  • 平成27年 公津の杜CC企画展 第二回椎名修写真展「ふるさと古寺巡礼―印旛郡の古寺・名刹を行く―」
  • 平成29年 成田山書道美術館2F会議室 「母の撮らせし平和大塔」

その他、小さな写真展を、成田山参道「東洋」、「菊屋」、千葉信用金庫成田支店、なごみのよねや飯田町店、成田グランドホテル、上町まちかどふれあい館、津田沼ヨシキスポーツP2、酒々井ポエム、などで開催してきました。

その他の写真活動

  • 成田幼稚園百周年記念誌「撫子たちの一世紀」(編集委員、写真担当)
  • 富里市、円勝寺秘仏「聖徳太子孝養像」(文化財指定用の写真撮影)
  • 成田山新勝寺発行「智光」、-成田山の美-(依頼による撮影)
  • 宮本惇夫著 小川國彦監修 「尽誠堂病院物語」(写真提供)

ふるさと古寺巡礼以外の活動は、以下のページでごらんになることが出来ます。

著作物の紹介

「仏陀、弘法大師、不動明王」
(準備中)
「成田山と古代印旛の謎」古代小論集、小冊子として写真展にて配布
「土器の発明」
(準備中)
「『神』の発見」
(準備中)
「マルチアイの八年」
「マルチアイの八年」崙書房(自費出版)
労組教宣部長を務めた時に、機関紙「新路」にコラム「マルチアイ」を新設し、執筆しました。マルチアイとは、多面的な視点、という意味を込めて造語したものです。昭和天皇の病による祈祷の話題からはじまり、ソ連、東欧圏の崩壊、過労死認定の取り組みを経て、沖縄への邂逅をもって最後としました。

使用機材

カメラ

  • エボニーSV45Ti
  • リンホフ テクニカルダン45

レンズ

  • スーパーアンギュロンXL 72㍉F5.6
  • グランダゴンN 75㍉F4.5
  • スーパーアンギュロン 90㍉F5.6
  • グランダゴンN 90㍉F6.8
  • スーパージンマー 110㍉F5.6
  • CMフジノン 120㍉F5.6
  • WAコンゴー 120㍉F6.3
  • プラナー 135㍉F3.5
  • アポシロナーW 150㍉F5.6
  • アポランサー 150㍉F4.5
  • ジンマーS 180㍉F5.6
  • ヘリアー 180㍉F4.5
  • ジンマーS 210㍉F5.6
  • ニュークセナー210㍉F6.3
  • アポフジノン 240㍉F9
  • ニッコール 300㍉F9
  • アポアーター 305㍉F9

その他のカメラ、レンズ

  • ホースマン612 アポグランダゴン 45㍉F4.5
  • カンボXL 100㍉F2.8プラナー
  • ハッセルブラッド500CX 50㍉F4 100㍉F3.5 150㍉F4
  • 同 201C 90㍉F2.8 115㍉F3.5
  • コンタックス645 90㍉F2.8 115㍉F3.5 120㍉F2.8
  • ローライフレックス35F プラナー75㍉F3.5
  • FUJIFILM X-T2
  • SONY α7Ⅱ
  • FE 24-70 F4 ZA OSS
  • SAMYANG T-S 24㎜F3.5 ED AS Eマウント
  • FLEKTGON 35㎜F2.4 Tilt Shiftアダプター
  • XF 23㎜F1.4
  • XF 16-55㎜F2.8 R LM WR
  • Touit 32㎜F1.8

参考文献

  • 房総文化のいしづえⅠ 千葉県の有形文化財 -下総編- 千葉県文化財保護協会
  • 房総のあけぼのⅡ 古墳と古代の寺でら 千葉県文化財保護協会
  • 房総の記念物 史跡・名勝・天然記念物 千葉県文化財保護協会
  • 千葉県の文化財 千葉県教育委員会 千葉県文化財センター
  • 千葉県印旛郡誌 千葉県印旛郡役所(初版大正2年)復刻版 千秋社
  • 千葉県香取郡誌 千葉県香取郡役所(初版大正10年)復刻版 千秋社
  • 日本の古代遺跡 千葉北部 森浩一企画 茂木雅博著 保育社
  • 伝承を考える -房総の民俗を起点として- 平野 馨著 金鈴文庫
  • 房総の古代史をさぐる 麻生優、鈴木道之助編著 築地書館
  • 古代房総文化の謎 石井則孝 新人物往来社
  • 房総寺々の道 酒井秀郎著 フリータイムス千葉
  • 成田の史跡散歩 小倉 博著 崙書房
  • 印旛沼周遊記  小川元著 崙書房
  • 下総地方史の発掘 松本隆志 同時代社
  • 成田街道酒々井の歴史散歩 相京晴次著 図書刊行会
  • 佐倉細見 佐倉市教育委員会
  • 成田山新勝寺 大野政治著 崙書房
  • 成田市史研究 市内に所在する三体の平安期如来像について 浜名徳順著 成田市教育委員会
  • 大栄町の歴史散歩 久保木良著 崙書房
  • 東総の伝説と奇談 高森良昌著 常総新聞社
  • 山田町ガイドブック
  • 小見川町史 小見川町史編纂委員会
  • 佐原市史 佐原市教育委員会
  • 神々の起源 -中国遠古神話と歴史- 可 新著 後藤典夫訳 樹花社
  • 日本人は何処から来たか 血液型遺伝子から解く 松本秀雄著 NHKブックス
  • 日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元構造 篠田謙一著 NHKブックス
  • Y染色体からみた日本人 中堀 豊著 岩波書店
  • 世界の中の言語 日本語系統論の新たな地平 松本克己著 三省堂

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企画・著作 椎名修
制作・協力 パソヤ